説明
著者:奥山治美(他)
発行者:NGO日本食品油脂安全協議会
体裁:B5判・ソフトカバー・128頁
定価:2750円(本体2500円、税250円)
人口減少の坂を転がり始めた日本!
国連人口動態統計2017が報告された。それによると日本人の人口は減少の一途をたどり、2100年には半数になるとの予測。
これまで平均寿命・健康寿命の指標で世界のトップクラスの地位にあった日本人は、いまや絶滅危惧民族にランクされている。「脂質栄養を新方向に向けるべき」という提言に真摯に向き合い、長年真実を追い求めてきた著者による総括の書である。
エビデンスにより真実を解明。専門家必読の書。
<目 次>
Ⅰ 二つの全く相容れない脂質栄養が勧められている─油脂の脂肪酸群ごとの栄養評価
Ⅱ 数種の植物油脂は脂肪酸の組成で説明できない有害作用を示す
Ⅲ 間違った脂質栄養指導が先行した久山町研究に学ぶ
Ⅳ 絶滅危惧民族へ駆りたてる植物油づけ日本食 ─少子化と脂質栄養─
─産業界・医療界・学者・行政は責任を取れるのか─
Ⅴ 国、医療界、食品・薬品産業界への提言
Ⅵ 脳・心血管病から精神・神経症、少子化などに至るまで、「数種の植物油脂に原因を求める」には、エビデンス不足ではないか ―Q&A
まとめ/Abstracts in English/参考文献/索引
著者紹介 奥山治美(おくやま はるみ)
1939年徳島県生れ、1968年東京大学・院・修了(薬博)。1972年-名古屋市立大学・薬・助教授、教授、2005-12年 金城学院大・薬・教授として奉職。米国ベイラー医科大学、イリノイ大学シカゴ校、大連医科大学、大連大学、富山大学などの客員教授を歴任。日本脂質栄養学会の創立に参画し、初代会長(1992-98年)、ランズ栄養功労賞、2017年瑞宝中授章受章。日本脂質栄養学会のメンバーと共に、「リノール酸摂りすぎ症候群、コレステロールの高値は長寿の指標、数種の植物油脂による脳卒中促進・環境ホルモン作用、ビタミンK2-オステオカルシン・リンクの阻害によると生活習慣病発症のメカニズム」、などを公表。